ベスポンサとは
急性リンパ性白血病の白血病細胞の表面に発現する「CD22」とよばれるたんぱく質に結合する抗体と抗がん剤「カリケアマイシン誘導体」を結合させた薬です。
ベスポンサの抗体部分がCD22を持つ白血病細胞に結合し、細胞内に取り込まれた後に、切り離された抗がん剤が、白血病細胞を壊す働きをします。
ベスポンサの働き
- ベスポンサは、白血病細胞の表面にあるCD22というたんぱく質に結合します。
- 抗がん剤が白血病細胞内に取り込まれます。
- 抗体から抗がん剤が切り離されます。
- 抗がん剤は白血病細胞のDNAを切断し、白血病細胞を死滅させます。
監修:大阪市立大学医学部附属病院 血液内科・造血細胞移植科 日野 雅之先生